必要か空中給油機
軍拡からの発想の転換を
空自が導入する米ボーイング社の空中給油・輸送機「KC767」の初号機が、岐阜県の岐阜基地(各務原市)に到着したと、今日の夕刊が伝えている。
全長48、51メートル、全幅47、57メートル、高さ15、9メートル、最高時速850キロ、航続距離7200キロ(積荷30トンの時)、1機約233億円で4機導入の予定。配備先は愛知県・小牧基地。
新聞では飛行中のF15J戦闘機などに給油できるとあるが、現時点では、戦闘機に給油する必要性はないから、もっぱら中東地域への物資輸送に使われる可能性が強いのではないか。
小牧基地所属の輸送機C130Hは、積荷最大20トンで、航続距離は4000キロ、それに較べKC767は、1か所の中継地給油でクエートまでいけそうで、積荷も1、5倍。いずれしても海外、それも中東地域へ派遣できる代物で、米軍の戦略に組み込まれることは間違いあるまい。
最近は「専守防衛」と言う言葉すら聞くことが少なくなった。「攻撃は最大の防御」とまではいっていないが、そのうちポロリ、ポロリと本音が出てくるかもしれない。この留めようがない「軍拡」に歯止めをかけるには、政権交代、それも、憲法九条を基軸とする軍縮、地球環境防衛を第一議とする政権でなければならない。
4機で1000億円を投ずるならば、南極観測船のような、海洋・気象観測調査船か、それらも兼ね備えた「災害救援派遣船」の建造の方がはるかに有用ではないだろうか。
国土・国民をいかなる状況からも守るのは、政権の第一の義務であるから、その政策論議は大いにすべきであるが、いつまでも軍備をもって防衛しなければならないとしたら、それ自体の状況を変えなければ軍拡競争に終止符は打てない。発想の転換が必要、などといっても、そんなことはわかっていると一笑に付されるだけか。
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