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2007年12月 6日 (木)

労働運動のいま

 労働契約法とは何か、に触発されて
 さしたる運動を担ったわけではないが、労働運動の現場から離れて10年以上が過ぎた。離れた直後から、労働現場に立っていてこそ、つまり賃金労働者であり続けることによって労働運動が身についていた自分を発見して、愕然とした覚えがある。
 最近、「労働契約法」の話を突然持ち出されて内心面食らった。一応、労働情報誌を購読しているので、名前は聞いていたが、その法律が成立すると働く者にどんな影響があるのか、何も把握していなかった。まして、国会での審議状況など知る由もなかった。
 雇用されている立場でもないし、労働運動の現場にいるわけでもないから、何も知らなくても、日常生活に不自由はない。しかし、ATUをサポートしていこうと係りはじめて、非正規雇用の労働者、外国人労働者の雇用の問題などと無縁ではありえない、と少しばかり感じ始めていたので、その法案を検索してプリントして読んでみた。
 まあ、法案を読んで問題の所在を直感できるほどのものは持ち合わせていないが、話を持ち出した人の言葉を思い返して、この条項のことか、労働協約という前提が崩れ、就業規則という会社側の恣意で決るという、そこが問題の一つなのだと。
 労働契約そのものは、個人と会社が結ぶが、労働諸条件は労使交渉が原則として確立されてきた。ところが当の労働組合が労働者の代弁者にならないどころか、「第二労務課」化して、時間外労働や、サービス残業などの過重労働が放置され、派遣労働、外国人労働力など非正規雇用が安価な労働力として職場に蔓延してきても、労働組合の動きは鈍かった。
 こんなことも底浅く知るだけで、もう一度そんな現場に飛び込んでみようという気にはならなかった。3年ほど前、労災職業病の関連組織にボランテアで通ったことがあったが、アスベストの問題などとても重荷に感じて半年で退任してしまった。もう無理かな、そう思ったのである。
 そのときそうであったから、今はいっそう無理だろうなと思ってしまう。ただ、やはり老いて趣味の世界に沈むのはまだ早い、改めてそう自覚させられただけでも救いかなと思ったのである。

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