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2007年7月23日 (月)

知事選、日進市長選を考える

 敗因の一つは、組織戦(蝶番)にあったか
 2月の知事選といい、今回の日進市長選といい、あと一歩、いや半歩の差で涙を飲んだ。文字通り「残念の極み」であったが、負けは負けである。
  終えてみれば、ああすればよかった、あれが足りなかった、これさえしっかりやっておけば・・・など、“後悔先に立たず”ばかりである。しかし、そうはいっても、先を見通すことには限りがある。選挙に関わった人は、それぞれのポジションで一生懸命やったであろうし、経験的にやれる戦術は駆使したであろう。情勢を読んで対応策も考えたに違いない。
 選挙といえば、「地盤、カバン、看板」といわれるが、私はこれに加えて、各界、各層からなる支援組織を束ね、つなぐ「蝶番」(選対事務長、各界の代表者)と、情報発信の元となる、楽器ではない「鍵盤(キーボード)」が必要ではないかと思う。
 さて、かつては「ムラ選挙」「ドブ板選挙」といわれて、地縁、血縁を頼って票固めをしていく戦術が定番であった。その過程で「金(カバン)」が主役となっていた。その後、労働組合や、党、商工業者が、組織代表を送り出す選挙となり、マスメディアの発達と共に「知名度(看板)」が、重要度を増してきた。特に、国政や首長選挙のような広域選挙では、「看板、カバン、地盤」という順序に変わったのではないだろうか。加えて、「蝶番、鍵盤」である。
 そのように考えても、先の知事選挙と、今回の日進市長選挙の結果を考えてみると、なんだか「地盤」の差が出たような気がするが、どうだろう。
 日進市長選挙の場合、日進町時代・それ以前の住民と、その後、周辺を含めて大学の移転、宅地開発で多くの住人が移り住んできた新住民とが混在。それ自体は、日進市特有のものとはいえない。隣接する、長久手、東郷、三好の各町もそうであろうし、わが緑区とて同じである。ただ、それを選挙戦術として駆使するかどうかである。
  接戦を演じた一方の白井えり子候補は、当初から「女性の市長なんて」とか「よそ者」といわれながらも、新旧住民の対立をあおるようなことは極力避けていた。それでも選挙事務所は、新市街地・日進駅に程近い位置に構えた。もう一方の萩野候補は、前回と違って自民党、公明党の正式な推薦を受けると共に保守地盤を固め、古くからの県道58号線沿いに事務所を構えた。
 新旧住民の比は、8対2とも7対3とも言われたが、もう一つは、自民・公明の保守と、民主・市民の革新の争いということもできたし、市民派の代表・佐護前市長の継承か、旧態への復帰かという側面もあったであろう。
 このような状況だけで結果を語ることはできないが、私は、萩野候補の勝利の一因には、保守的地盤の、いってみればその組織機能が十分発揮されたことが挙げられると思う。
 一方白井候補の側は、一部で「票が読めない」という声を聞いたが、それは、新住民といわれる層に、組織的浸透がなされていないからではないだろうか。また「投票率が気になる」というのも、その日の天気次第、気分次第という「浮動票」が、白井票の上積み分を占めるからであろう。
 知事選の石田選挙事務所では、2階に民主党、3階に連合愛知、4階にその他と勝手連が入って選対を構成していた。その選対の蝶番はしっかりしていたであろうか、情報は徹底して浸透し、実践されていたであろうか、という思いがしていたが、白井選対の場合はどうであったろう。
 選挙事務所には、労働組合の多数の推薦書が張り出されていたが、参院選挙と重なっていたとはいえ、労組対策の顔が見えなかったような気がした。詳細を知る立場ではないので知る由もないが、別のところに“裏選対”があったかもしれないにしろ、「蝶番」がどうであったか、知りたいところである。
(追い書き)

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コメント

「労組対策の顔が見えなかったような気がした」などと、酷く心外なことが書かれていましたので、関係者として、強く抗議いたします。連合傘下の労組全体での「投票済証」回収状況から考えても、労組が締め付けを行ったからこそ、たった62票差まで善戦した、と分析しています。主因は、前市長の支持層が多い新住民の投票率が悪かったからではないでしょうか。証拠として、選挙管理委員会の公開資料を見る限り、新住民の多い「赤池」や「香久山」の投票所の投票率は、他地域と比較すると非常に低いことが挙げられます。

前市長の支持層が多い新住民が投票をしなかった原因は、明らかに白井陣営の戦略ミスです。たとえば、白井陣営の幟は2種類ありました。1つは「日進に、もっと元気を!」と抽象的なことを書かれた幟です。そして、もう1つの幟が問題です。何と書かれていたか、ご存知ですよね。「*・・・・・*」としか書かれていない、あの幟のことです。

「*・・・・・*」としか書かれていない幟を持って「赤池」や「香久山」で選挙活動をしている姿をよく見かけましたが、新住民の目には、白井えり子には理念が無い、としか感じなかったのではないでしょうか。

また、7月18日に日進市民会館で行われた、白井えり子の選挙集会についても苦言を呈したいです。「白井えり子の生い立ち」のビデオ放映などをはじめとする、選挙運動というより「結婚披露宴」を思わせるような異様な集会のことです。恐らく、あの集会に動員された参加者のうち62人程度は、白井えり子に投票しなかったと思われます。

何にしろ、前市長が後継指名し、労組も全力を尽くしたのに、白井陣営が戦略ミスで自爆した、というのが真相ではないのでしょうか。

投稿: ≪敗因は、白井陣営の戦略ミスでしょう...≫ | 2007年7月29日 (日) 20時04分

選挙の翌日には早々に敗因の分析。この新聞の予定稿なみの手際のよすぎる反応に不自然さを感じました。文面から察するに、選挙の参謀クラスの方とお見受けしますが、せめて共に選挙戦を戦った方と敗因について十分話し合う余裕はなかったのでしょうか。どうもご自分のブログでの、こうした活動報告自体が目的化してしまっているような印象を受けます。
 もっと言うなら、すでに指摘されているインターネット上での違法な(異論はあるかもしれませんが)応援活動、これも「62票差」の要因の一つではないと言い切れるでしょうか。
ご自分に降りかかる火の粉をふりはらうような「予防線」としてのブログ利用。それが邪推であればよいのですが、もし図星ならばむしろ為政者側・権力側が考えそうな姑息さを感じます。

投稿: 万松寺男 | 2007年7月31日 (火) 12時27分

敗戦の弁で、日進の民度が低いと言っていましたよね。
言い方をかえると、日進市民は馬鹿だと言っているようなものです。
普段の白井の発言においても、人を見下した言動が目立っていました。
あの自惚れた態度を改めない限り、当選は無理でしょう。

投稿: 山田太郎 | 2007年8月17日 (金) 13時10分

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